ホリデーサイクリング
行くもんじゃない、ママチャリでヤビツ峠!
2007年7月28日(土) 晴れ
ルート
START〜目黒(国道246号)〜国道129号〜日赤センター〜坊中(国道246号)〜森の里入口(上粕屋厚木線)〜小野橋際(相模原大磯線=63号)〜分れ道〜高部屋小前〜温泉入口(上粕屋厚木線=603号)〜石倉(大山道=611号)〜大山板戸線〜福祉センター〜浅間山林道〜蓑毛(70号)〜浅間神社〜菜の花台〜表丹沢林道入口〜ヤビツ峠〜富士見山荘〜護摩の湧水〜青山荘〜地獄沢〜札掛〜唐沢キャンプ場〜長者屋敷キャンプ〜宮ヶ瀬やまびこ大橋〜伊勢原津久井線=64号)〜尾崎(厚木清川線=60号)〜飯山温泉〜水引(国道246号)〜目黒〜END
時間帯 走行時間 平均速度 走行距離 最速速度 ルートマップ
8:11-19:56 8:11:20 11.9 Km/h 97.48 Km 33.0 Km/h


死んだぁ・・・
 最初は無理せず
 国道246号に出て森の里入口まで。246は、トラックがスピードを出して走るので、車道は避けたい。歩道は広く走りやすいのですが、時々歩道が切れます。横道に出て迂回しなけらばならないかも。行ってみないとわかりません。行ってみたら、歩道のないところは、スロープのついた階段があって、自転車を降りて押して歩き階段を下りてまた上がります。あるいは、横に出る車線に沿って246を降り、交差する道の信号を渡ってまた246に上がるという所もあります。
 246は多少のアップダウンもあり、距離も長く、今日の先の長い道のりを考え、無理せずゆったりと走りました。
 森の里入口から上粕屋厚木線(603号)に入ってまもなくコンビニがあったので、昼食を買っておこうと寄りましたが、食べたいものがありません。ミニあんぱんとミニピーナッツパン(クリームパンのつもりだった)を買い、トイレは面倒だから寄らずにいたつもりが、突然背中でプチっとはずれた感じ。ラッキーでした。おかげでトイレに寄ることになり、ここで行っておいて良かったです。9:48
 603号は走りやすい道で、路傍のきれいな花や田園風景に慰められながら楽しく走りました。
 走っている間は風が気持ちいいのですが、信号などで止まると大粒の汗がどっと吹き出てきます。今日は暑い!

 相模原大磯線(63号)に入り、昔仕事で通った懐かしき日産テクニカルセンターの横を通り、分れ道という交差点に出ました。そしてやがて石倉に着きました。

 大山街道、楽じゃない
 ここまでは良かった。この先、見覚えのある道。そうだ、ダーリンと車で大山豆腐を食べに来た時に通った道です。上り坂がきつくなってきました。
 止まると大粒の汗どころではありません。ずっと滝のような汗が流れています。
 10:40 石倉からすぐのとろに自販機があったので、そこで飲み物を調達。既に疲れていたので少し休憩も。おなかもすいたので、ミニあんぱんをひとつ。
 また自転車に乗って進むと、真っ黒に日焼けした中学生くらいの少年がひとりで歩いていました。夏休み、ひとりでチャレンジしてるのかなあ。
 坂道キツイ・・・時速8〜9kmのスピードしか出ません。途中、大山方面と旧道に分かれた道を旧道の方に進み、大山郵便局の前を通り福祉センターの信号も過ぎて、広い道に出ました。
 11:00 そこには、かどやと清水屋があって、広い駐車場と公衆トイレがありました。
 今上って来た程度の坂、平気なはずなのに、今日は辛かった。清水屋の椅子でしばし休憩。さっき自販機で買った400mlの梅ジュースを飲み干しました。
 休んでいると、旧道じゃない方の道をさっきの少年が上がってきました。彼はそのまままっすぐ大山の方へ歩いて行きました。
 元気をつけるため、清水屋でオロナミンCを買ってその場で飲み、もう1本500mlの飲み物を買いました。
 
 よろめき
 今日は、朝は感じなかったけれど、きっと体調は良くなかったのでしょう。ここまで上ってきて体が重い、というか、腰が辛い。腰が辛いと力が出ない。
 ここで、林道に入らずまっすぐ行けば大山。もう、早く帰りたぁい。晴れてはいても霞んでいてどうせ見晴らしも良くないだろうから、菜の花台やヤビツ峠はやめて、大山まで行って戻って帰ろうか・・・と少し気持ちがよろめきます。
 でも、そうしたら、また来なきゃいけない。もう来たくない。だから、ヤビツ峠はやっぱり今日行くしかない。

 浅間山林道
 さあ、ゆっくり休んだ後は、覚悟を決めて林道に入ります。
 ・・・のっけから、坂道を上りきれず、押して歩くことになりました。
 11:10 清水屋出発
 11:15 浅間山林道起点
 11:25 起点から1km通過(10分経過)
 11:53 起点から3km通過(28分/2km)
 12:08 起点から4km通過(15分/km)
 12:18 起点から5km通過(10分/km) 
 あのさぁ、もう起点から何kmはいいから、あと何km進んだら着くのかおせぇて(教えて)。
 12:29 起点から7km通過(11分/2km)
 12:43 起点から8km通過(14分/km) 

 起点からまた自転車に乗りましたが、ここまで、ほとんど押して歩いたような気がします。平らな道や下り坂はほとんどなく、気温も高くなり、熱中症で倒れた前科(?)がトラウマになっているので、無理はしません。自転車に乗って時速4kmを下回ったり、かなり踏ん張らないと上れない坂は、押して歩きます。重いステンレスの自転車を押して歩くと、2〜3km/hのスピードになります。
 もう、腰が痛くてたまらない。なんで?おととい、ビリーズブートキャンプを2種目もやったせい?昨日会社帰りに洋服を買おうと衝動的に思いつき1時間試着したり見て回ったせい?(そのくせ、ブラウスを1枚買っただけ)今朝5時に起きて掃除洗濯するため、起きるのが早過ぎたせい?
(後から思うと、風邪の前兆だったのかも)。

 1kmごとに看板があり、その都度休憩を長く取ったような気がしますが、上記のように振り返ってみると、思ったほど時間はかかっていなかったようです。
 でもこの間ずっと思ってました。来るもんじゃない!、ママチャリでヤビツ峠なんて!

 和田峠に行ったとき(2007年4月5日)も辛いと思ったけど、あの時は2.5km押して歩けば終わりました。今日は、あと何km進めばいいかわからないまま、既に和田峠よりは長い坂をずっと上ってきています。
 
 行き交う人は、バイクのおじいさん、サイクリストひとり?車を停めて犬を放している男性。
 この犬、飼い主が声かけて制していたけど、エッチラオッチラ自転車をこいでいる私を吠えながら付いて来ます。喜んでいるのかどうか、今にも噛み付きそうな勢い。飼い主は「スミマセーン。」と謝りながら犬を声で制していますが、犬は言うことを聞きません。元々犬が得意でない私は、「怖いんですけどー。」と言いながら自転車を漕ぎ続け、やっと犬はおとなしくなりました。

 やがて、やっと蓑毛バス停まで0.5kmの道しるべに会いました。下り坂・・・
 0.5km、てこんなに長かったっけ?ホントにこの道でいいの?こんなに快適に坂を下って、もし違ってたから、て、もうこの坂を上って戻る元気なんかないよー。

 と思いながら下りて行くと、浅間山林道終点の文字に会い、まもなく広い車道。蓑毛のバス停に着きました(嬉!)。13:05。

 もう、くたくた。すわりたいけど、椅子も無く、丸いセメントの淵のとがったところにパンパンに凝り固まったお尻を当てて寄りかかり休憩。
 自販機で飲み物を買って、体の欲するままにゴクゴク飲みました。

 そこには、バスを待っているらしきハイカーの若者、ひとやすみしてハイキングコースに入っていった二人連れの若者などが居ました。

 菜の花台目指して
 林道抜けたら、もう楽でしょう・・・甘かった。
 蓑毛を出てまもなくギブアップ。押して歩きます。それでも、100mくらいでしょうか。再度乗ってみたら進めたので、またしばらく8〜11km/hのスピードで上りました。
 時々急な坂は耐え切れず、自転車を降りたり乗ったり。
 長かったなあ。やっと浅間神社に着きました。せっかくここまで来たから寄ってみよう・・・・なんて、あんな階段、もう昇れません。いいです、せっかくここまで来たけど神社を見なくてもいいですっ。
 ここまで来ると、数えるほどだったサイクリストは、数えるのも面倒なほどたくさん行き交い、私を抜いて行きました。
 途中とてもつらくて、「ああ、ヒッチハイクして帰りたい。自転車も乗っけてもらって。」と思ったものです。
 
 13:59 やっと見えた菜の花台の展望台。まだ遠いなあ。
 
 14:01 着いたーっ!菜の花台
 ここまでの
 走行時間4:13:53 平均速度10.2km/h 走行距離43.41km 最高速度33.0km/h
 展望台の階段を上ります。灯台みたいにらせんで長い。ああ、しんど。
 上に着いたところで、先客がいました。私は、景色を観る前に、まず座りたい!でも、椅子がない!邪魔にならない所でどっかと腰をおろし床にお尻を付けてすわりこみます。柱によりかかり、ぐったり。
 飲み物をゴクゴク。今日2個目のミニあんぱん。つっかれたなあ。腰が痛い、足が痛い、手が痛い。まだ先は長いなあ。
 腰の痛みがだいぶ癒えたところで、やおら立ち上がり、写真を撮って、再出発。

 試練はまだ続く
 まだ上り坂は続きます。私を抜いていった人が、前方で立ち漕ぎ(ダンシングというらしい)しています。ロードレーサーでそうなら、私はまた自転車を降りなければ上れない?いえ、どんなにのろくとも、左右の足を交代で休ませながら(気持ち的に)、歩くよりは早いからと、漕ぎ続けます。でも、ふくらはぎがピキピキしてきて、無理すると足がつりそう。
 そんなこんなで、やっと表丹沢林道入口。またしばしの休憩。
 はぁ〜。泣こうがわめこうが(泣きもわめきもしませんが)、ここまで来たら行くしかないねん!
 戻ったって、しんどい道。
 
 この先、何人にも抜かれました。もちろん、ママチャリに乗ってるアホは居ません。
 道中会う人には会釈をします。自分から「こんにちは。」を言うのは、ママチャリごときが恥ずかしい気がする。相手が「こんにちは。」と声を出して言ってくれたときは、私も声で返します。
 私に目もくれずに行く人も居ます。今日は、こんなコースをママチャリが走っていたらもっと驚きのまなざしで見られるかと思ったけど、あまり興味は持たれなかったみたいです。みんなも、タイムとか気にして必死だったのでしょうか。私を追い抜いて行く人達が、私を見て微笑んでくれたのか、嘲笑っていったのかわかりませんが、笑顔を向けてくれた人は、私の疲れを癒してくれました。

 この間の記憶があまりありません。無心だったのでしょうか、それとも放心していたのでしょうか?

 バッテリー切れ
 MP3の曲がパタッと止まりました。バッテリー切れのようです。それまで曲を聴きながら、その曲の上に、うぐいすやヒグラシのきれいな声を聞きながら走ってきましたが、曲が止まったら、シーンと静まりかえった中に、更にあざやかにうぐいすとヒグラシの声が響きます。
 よし、この自然の声を堪能して行こう。
 私のバッテリーが切れないうちに。

 15:07 ヤビツ峠に到着
 そしてーっ、ヤビツ峠の立て札が見えたときは、嬉しかったーっっっ!!!

 自販機も見えます。
 自販機の前の階段のところに腰をおろし、しばしの休憩。
 タオルは、汗だけで水でぬらしたみたいにビッショリです。体が欲するままに水分を取っていたけれど、トイレをもよおすことも無く、全部汗になって出てきたみたいです。

 よう、ここまで来たなあ。

 楽しみは下り坂・・・しかし長過ぎるのもどうかと・・・
 ヤビツ峠から先はずっとずーっと下り坂でした。
 足をほとんど使いませんが、お尻が痛くなるので少しお尻を浮かせてペダルの上に立つため足に体重がかかります。
 ブレーキもずっとかけっ放しなので手も疲れます。
 でも、上るよりはずっとずーっと楽チン!風を切って快適!これがあるから、あの辛い上り坂も耐えてきた。
 ヒャッホーッ!最高っ!達成感バンザーイ!

 やがて富士見山荘の前を通り、護摩の湧水に着きます。
 ここの水を汲んで帰るために、2リットルのペットボトルを持ってきました。
 既に、車が数台停めてあって、たくさん入れている人が居ます。ご商売でしょうか。
 私はダーリンのために。家でこの水でコーヒーを沸かしました。おいしいじゃああーりませんか。
 主人に「おいしいでしょ?」と聞いたら、「ああ。豆がいいからな。」とつれない返事。
 「豆も、コーヒー入れる人もいつもと同じなんだから、やっぱり水がいいのよ。」と言ったら、
 「そうだな。水でコーヒーの味は随分変わるな。」
 ムフフ。無理やり言わせた感じ。

 ここを出て更にずっと川の横を走ります。川のすぐそばを通るときは、寒いくらいにひんやりします。
 私は、この暑さの中でも、日焼け防止のため、長袖を着ていますが、この川のそばの涼しさの中では、汗も冷え、長袖でなければ寒いくらいではないでしょうか。

 ずっとブレーキをかけていたので手も痛くなっています。
 札掛橋に来た所で、その手を休めるために自転車を停めました。川の流れが速く、水がキレイなので写真も撮りました。
 途中にキャンプ場がありました。設備が整っていて、とても過ごしやすそうな所です。
 崖の工事をしている横も通りました。私が遊んでいるときも、工事現場のお兄さん達は、命綱をつけて、断崖絶壁にぶら下がっているのですね。
 車の通りもそこそこありました。バイクも何台か通り過ぎて行きました。
 来て良かったあ。辛かったけど、いや辛かったからこそ、来て良かった。あの辛さを乗り越えたからこそ、この満足感が得られるのです。
 ・・・・・・・・・
 それにしても長い。ヤビツ峠からずっと下りて来て、宮ヶ瀬湖のやまびこ大橋を渡れば厚木に向かえるのですが、宮ヶ瀬湖になかなか着きません。
 もういいよ。早く帰りたいよー。
 やっと宮ヶ瀬湖が見えてきました。
 トンネル・・・最近、トンネルを走っていた自転車がトラックにはねられ人が亡くなった事故がありました。だから、トンネル内は歩道を走ることにします。

 16:44 宮ヶ瀬湖やまびこ大橋
  やっとここまで来ました。
 16:54 ダーリンにメール送信「今やっと宮ヶ瀬湖を渡って厚木に向かうところ。」
 すぐ電話がかかってきて「「(今日中に)帰って来れるの?」
 「来れるよ、遅くなるけど。」
 「ビール買って来て。」
 えーっ!もう、どこへも寄らずにまっすぐうちに帰って倒れこみたいのに。そのために昨日のうちに買っておいたのに、足りない、て言うなんて。
 仕方ない、寂しい思いで待っているダーリンのお土産に買って行きますか。

 帰り道は長かった
  国道246号に向かってひたすら走ります。64号、60号はずっと走りやすい道でした。車もそれほど多くなく。飽きるくらい長い道を走っていたらお腹が空いてきたので、清川村役場を過ぎたあたりで、この先も長そうだからと、歩道の端で立ったままミニあんぱん3個目を食べました。それから、飯山温泉の横を通り、結構な観光地らしい雰囲気の所だと知り、次女のけぇ。の大学はこの辺だろうなあと思いながら走り、長い長〜い下り坂も走りました。
 やっと国道246号に入りましたが、この先がまた長い。
 途中の中津川橋の上から、リバーサイド乗馬クラブが見え、馬のカッコ良さにしばし見取れました。
 往路ではそんなに感じなかったけれど、帰りの厚木から先はとても遠かったです。
 歩道が切れて、スロープ付きの階段を降りるのは良かったけれど、昇る時、腕の力も絶えてきて、自転車を押して昇るのが大変でした。
 18:45 最後の文化センター前の手前の階段を上がるときは、踊り場で力尽きて、足も腕も腰も痛くて、しばらく腰を下ろして休みました。
 と、ここで、今日亀田兄弟のボクシングが夜7時からテレビで放映されることをダーリンにメールで教えてあげました。
 その後、、信号待ちでは立っているのもつらくて、ハンドルに寄りかかっていました。

 夏の風物
 今日は、あちらこちらで、花火大会や盆踊り大会などが催されているようでした。
 あたしゃ、そんなの楽しんでる場合でないの!早く帰ってダウンしたいの!

 最後の踏ん張り
 ビールを買って帰らなければならないのだけど、なるべく歩かずに済むところ。
 クリエイトで買って帰りました。

 20:00 ゴォール!
 家に着いて、リュックを放り捨て、バスタオルをベッドの上に広げて、汗に濡れた服のままベッドにダイブ!
 もう動けません!
 夕飯?昼と同じカレーでいいでしょう?もう作れないよ。
 カレーはいやだって?じゃあ、富士宮やきそば買ってあるから作って食べて。
 長女にお風呂を入れてもらって、お風呂に浸かり、やっと生きた心地になりました。
 食欲?あまりなし。ミニピーナッツパン(ここでクリームパンでないことに気付く)を食べて、発泡酒を飲んだけど、もうおなかはガブガブです。

 体重は?
 これまでにも何度かハードなサイクリングをしましたが、期待に反して、体重が減っていたことなどありません。サイクリンングがダイエットになるなんてウソです。
 でも、今日はあまり食べていないからどうだろう?
 2kg減ってましたーぁ(嬉)。